乳幼児のたばこ誤飲事故防ごう

赤ちゃんが泣き叫ぶ声、「口を開けなさい!」と叫ぶ母親。たばこを誤飲した娘と母の格闘だった。

指でたばこをかきだし大事にいたらなかったが心配した。

たばこ誤飲事故の85%以上が1歳半までの乳幼児のようだ。

欧米での誤飲事故は少ない。生活様式がいすと畳の違いにあるようだ。

日本は座卓の上にたばこや灰皿を置く習慣があり誤飲を高める要因になっている。

特に、飲み残しの缶ジュースに吸い殻を捨てるなどは論外。浸潤液を誤飲すると、速やかにニコチンが吸収され重篤になるという。

たばこの誤飲事故を防ぐには、乳幼児の手が届く所へたばこや灰皿を置かないことがポイントのようです。

北國新聞、地鳴り欄、24.5.12付け

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高齢者の居場所探しの一助に

久しぶりに昔の仲間4人がそろった。

退職後の暮らしを聞くと、特に何もしていないという。

定年後は自由になったが「自由とは、なんと不自由なものか」と嘆いていた。

彼らは生きがいや楽しみを見つける“居場所探し”が苦手のようだ。

公民館活動で思うことは、元気な高齢者の共通点は、地域活動を通じて社会貢献に身を惜しまず頑張っていることだ。

確かに地域活動へ参加したい気持ちがあっても、実際に行動する情報が乏しいかもしれない。

今は諸先輩たちと地域活動の楽しみや生きがい度を発信し“居場所探し”の一助になればと声かけしている。

  北國新聞、地鳴り欄、24.5.2付け

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防犯対策は地域の力で

公民館で防犯委員研修が行われ、空き巣を防ぐ講演などがありました。

泥棒の約7割は開錠に5分以上かかると侵入をためらうから補助錠を付けることが肝要との説明にうなずいていました。

実は名古屋でマンション生活をしていたとき空き巣に遭い、大事に至らなかったが、慌てて補助錠を付けたことを思い出したからです。

事件後に近所の人からあの日の午前中に見知らぬ3人がキヨロキヨロしていたとの証言がありコミニュケーションの大切さを実感しました。

研修では、ふだん地域で見かけない人には「こんにちわ!」「なにかご用ですか?」の声掛けが防犯になり、それが「地域力」ですとの訴えに心より納得できました。

これからも防犯パトロールで犯罪のない街づくりに協力をしていきたいと思います。

  北國新聞、地鳴り欄、朝刊掲載、24.4.12付け

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義父母のように机を孫に贈る

今春、小学校に入学する孫息子と孫娘にそれぞれ勉強机を贈った。

2人の孫から「今、机が届いたよ、ありがとう!」と喜びの電話が入った。

どちらも声が弾んでいる。よほどうれしかったのか、机の前でピースしている写真がメールで送られてきた。

そんな孫の笑顔に心がほっこりと癒やされる。

30数年前、家内の両親が孫9人の入学祝いにそれぞれ勉強机を贈っていた。

わが家の3人の子供たちにもその都度届けられた。

3人が並んで勉強している姿を見て目を細めていた光景が脳裡に刻まれている。

そんな義父母の影響で私たちも孫へ机をプレゼントすることにしたのだ。

孫の写真を見る家内の笑顔に義父母が重なって見えた。2人も浄土で目を細めていると思う。

  北國新聞、地鳴り欄、朝刊掲載、23.3.28付け

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一輪の梅に「春遠からじ」

この季節、ほころぶ梅の花は「春遠からじ」を知らせてくれる待望の使者だ。

近所の梅が寒波や積雪にたえて一輪“凛”と咲き誇っていた。

カメラで接写すると花の気品が伝わってくる。

花言葉の「高潔」「上品」などがよく分かる。

梅は金沢市の木でもある。梅の花を図案化したものは金沢市章、消防の章などに冠されている。

果実も梅干しや梅酒・梅酢などは食卓の身近においてある。

疲労回復に効き、整腸作用に富み、殺菌や防腐の効用があることは誰もが知っている。

地味な存在ながら頼もしい万能選手のようだ。

味加減が良いことを「いい塩梅だ!」とあるが、梅と塩による味付けがおいしい表現で愛着がある。

今年は梅の開花が遅れているようだが、兼六園の梅を見るのが待ち遠しい。

 北國新聞、地鳴り欄、朝刊掲載、24.2.24付け

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「イクジイ」で“笑子幸齢”に

育児に参加する父親が「イクメン」なら、孫の育児に力を注ぐじいさんも「イクジイ」として脚光を浴びている。

共働きの家庭では、子供の面倒を見る「イクジイ」は貴重な存在だ。

孫の幼稚園の送迎や「お絵描き」など忙しい。

幼稚園や保育所でも「おじいちゃん、おばあちゃんをお招きする会」など高齢者の出番もちょくちょくある。

いつも会場は園児よりお年寄りが多い。

おじいさんも、おばあさんもニコニコ顔だ。

そして心はホッコリした気持ちになるから参加率も高いようだ。

「イクジイ」のご褒美は健康長寿かもしれない。

孫の笑顔で高齢者は幸せを感じる。

“笑子幸齢”にふさわしい言葉だ。

  北國新聞、地鳴り欄、朝刊掲載、24.2.15付け

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元同僚と集い・青春期に戻る

「はて?誰?」と首をひねり「○○さん?」「そうです」「やっぱり!」一斉に拍手と笑いが起きた。

48年ぶりに再会した新年会の様子だ。

当時勤務していた毛織物会社は右肩上がりの業績で勢いがあった。

独身寮の朝食は新入社員の役割分担で“初めチョロチョロ中パッパ”は先輩から習った炊き方のコツだ。

だが初めて炊いたご飯は真っ黒になった。でも「お焦げもおいしいよ」と励まされた先輩の一言が脳裏に焼き付いている。

会社は繊維不況のあおりを受けて閉じたが、社是「積極進取・和協一致」の精神は参加者16人の心の中に生き続けていた。

“同じ釜の飯を食った仲”だから話は弾んだ。

まるで青春期にタイムスリップしたような不思議な空間になった。

楽しかった新年会の余韻がまだ残っている。

  北國新聞、地鳴り欄、朝刊掲載、24.1.23付け

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読書は心を耕す「くわ」

昨年は元旦から山本周五郎の作品を中心にじっくり読んだ。

長編の本を読むには忍耐力も必要で、投げ出したくなる時もありました。

老眼鏡をかけ。肩が凝らないように、姿勢を正して読書する姿は“老年期の格闘”のように見えるかもしれない。

詩人の言葉に「読書という“くわ”で、心の大地を耕した分だけ、豊かな人間性が養われ、豊穣な実りを手に入れることができる」とありました。

周五郎の作品は「人間は弱い、誰でも失敗や過ちはある。そういうとき互いに支え合うのが人間のよしみだ」と人間味が底流にあり親しみがわいた。

本年は元旦から加賀藩の歴史や三文豪の作品でスタートです。

本年も昨年と同じ50冊を目標に、体は老いても心は青年の気概で頑張ります。

  北國新聞、地鳴り欄、朝刊掲載、24.1.1付け

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コハクチョウ飛来に思う

15日の本紙に“冬の風物詩”邑知潟のコハクチョウの写真が掲載された。

コハクチョウは冬の使者だ。すてきな曲線と長い首の優美さもあって、白鳥にはエレガントで美しい鳥というイメージがある。

邑知潟は生態系の保全から白鳥の餌やりはしていない。

鳥インフルエンザ感染防止のため、餌付けを自粛している自治体もあるようだ。

水草などを食べる白鳥が大挙する飛来地の中には、湿田の環境が悪くなり、餌付けなしでは十分な栄養が確保できない所もあるという。

古くは、自然から得られる食料だけで白鳥は越冬できたろうに、人間の都合で不便をかけているような気がしてならない。

県が推奨する里山保全の運動の大切さを実感しています。

  北國新聞、地鳴り欄、朝刊掲載、23.12.20付け

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歴史に学ぶ・財政立て直し

池波正太郎作「真田騒動ー恩田木工」を読んだ。

江戸時代中期に信州・松代藩の財政建て直しに尽力した家老・恩田木工の改革の情熱と、揺るぎない信念を描いた名編である。

「嘘をつかぬこと、賄賂をやらぬこと、倹約につとめること」の誓いをたて、政治への信頼回復に取り組み財政窮乏の藩を建て直した。

現在、大手企業の巨額損失隠し、カジノ賭博、大手新聞社の内紛問題、議員のマルチ商法疑惑、政治資金の不明朗など連日マスコミを騒がせている。

恩田木工ならどれだけ嘆き悲しむことであろうか。

物語のラストに「おれ達の一生が、後ろに続く人々の一生を幸福にもするし、不幸にもする」とのつぶやきに、私たちの規範があるように思う。

歴史に学ぶことは多い。

  北國新聞、地鳴り欄、朝刊掲載、23.12.9付け

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